押さえておきたい痛風のポイント

実はNG?マッサージは痛風を悪化させる

痛風を患っている患者様の中には、激しい痛みに耐えきれず患部をマッサージしている方がいるようです。確かに、筋肉痛などには患部のマッサージが一般的となっています。しかし、痛風の場合マッサージはおすすめできません。

その理由について、墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科がお話しします。

マッサージをすると患部に白血球が集中してしまう

筋肉痛の患部をマッサージすると痛みが和らぎます。これは、マッサージによって血流が促進され、疲労物質が除去されるためです。激しい運動を日常的に行っている方は、翌日以降に疲れを残さないためにマッサージを行います。

しかし、痛風の場合はマッサージが完全に裏目に出てしまいます。

そもそも、痛風の痛みは、筋肉痛とは全く性質の違うものです。痛風の痛みは、関節部に結晶化した尿酸を白血球が攻撃し炎症が起きることによって生じます。マッサージで血流が良くなると、患部にどんどん白血球が集中し、痛みはさらに大きくなってしまいます。

こうした理由から、痛風の患部をマッサージすることは、決しておすすめしません。
待っているのはさらなる「激痛」です。痛みが耐え難い場合も、安静にするようにしてください。

痛みに耐えられない場合は……冷やすのが効果的

上述した理由から痛風患部のマッサージはおすすめできませんが、急な痛風の痛みを和らげる方法は他にもあります。

保冷剤やビニール袋などに入れた氷で患部を冷やせば、痛みは緩和していくでしょう。
「冷却」には、炎症を抑える効果があります。患部に外的な刺激を与えるわけではないので、痛風の患部にも有効です。また、冷却には「知覚の麻痺」という効果もありますので、双方の相乗効果で大きな痛みの緩和効果が期待できるでしょう。

冷やす際は、患部を心臓よりも高い位置に固定するのが基本です。

また、患部への刺激を極力少なくするため、安易に触らないようにしましょう。

痛風の治療には正しい知識が必要

マッサージは痛風には逆効果のことがあります。急な痛みには患部の冷却が効果的ですが、あくまで一時的な対処法であり、痛風を治療できるわけではありません。

痛風は正しい治療を行わなければ再発し、また合併症も併発するリスクがあります。

痛風の症状が出た場合はくれぐれも自然治癒しようとせず、医療機関の診断を受けてください。

墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科は、痛風患者様からのご相談をお待ちしております。
お気軽にご来院ください。