痛風の治療法
痛風の治療は、関節炎の痛みを収束させる薬物療法が中心です。また、痛風の要因を排除するためには、生活習慣の改善も必要となります。
こちらでは、墨田区両国の湘南メディカル記念病院で行われている痛風治療や、ご案内している生活習慣改善のアドバイスついてお話しします。
薬物療法
痛風は、体内に過剰な尿酸が蓄積されることによって発症します。そのため、治療では尿酸値を下げる必要があります。体内の尿酸値を下げるために用いられる「尿酸産生抑制薬」「尿酸排泄促進薬」についてご紹介しましょう。
尿酸産生抑制薬
尿酸産生抑制薬
尿酸産生抑制薬は、体内での尿酸生成を抑える薬です。「キサンチンオキシダーゼ」という尿酸生成を促す酵素の働きを弱め、血中の尿酸値を下げます。
以下は、代表的な尿酸産生抑制薬です。
- アロプリノール
- フェブキソスタット
尿酸排泄促進薬
尿酸排泄促進薬
患者様によっては、尿酸が尿に上手く溶けず、体内に蓄積されているケースがあります。そうした場合に、用いられるのが、尿酸の排出を促す尿酸排泄促進薬です。
腎臓における尿酸の再吸収を抑制し、尿に溶け出す尿酸の量を多くします。
以下は、代表的な尿酸排泄促進薬です。
- ベンズブロマロン
- プロベネシド
生活習慣の改善
痛風は生活習慣から引き起こされる病気です。尿酸が蓄積される生活習慣を続けていれば、一度症状が収束しても再度痛風が発症してしまいます。生活習慣を以下のように改善していくことが望ましいです。
食生活の改善
食生活の改善
痛風の発症率に最も大きな影響を与える要素が食生活です。とりわけ、尿酸の元となる「プリン体」と呼ばれる成分には気をつける必要があります。当院では、1日のプリン体摂取量を低下させるような食生活を、患者様にアドバイスしております。
プリン体摂取の制限対象となるのは、以下のような食べ物です。
- レバー
- 魚卵(いくら、白子等)
- 一部の魚介類(エビ、イワシ、カツオ)
- 干物
- アルコール類
適度な運動
適度な運動
尿酸値の低下に直接関係してくるわけではありませんが、運動も痛風の治療に有効だと考えられています。特に肥満によって尿酸が引き起こされている場合は、運動による改善が期待できるでしょう。生活習慣病のリスクも軽減できます。
一方で、過度な運動は体内の水分を減らしてしまい、相対的な尿酸値を上げてしまいます。運動中はなるべく水分を摂取するように心がけましょう。
痛風はしっかりと治療をしましょう
通常、初期の痛風は放置していても症状が自然となくなります。しかし、痛風発作が起こるような状態を放置することは、その後の合併症の併発を起こす可能性もあり、おすすめできません。
墨田区両国の湘南メディカル記念病院は、痛風を再発させないための治療と生活習慣改善のアドバイスを提供しております。痛風でお悩みの方は、ぜひ一度ご来院ください。