インフルエンザの症状

一口とインフルエンザといっても、その症状は多岐にわたります。インフルエンザの症状について、初歩的な知識を身に付けていきましょう。

タイプ別のインフルエンザの症状

インフルエンザの原因ウイルスは「A型」「B型」「C型」が代表的です。それぞれ症状に細かい違いがありますので、ご紹介します。

A型

A型

A型は最も一般的なインフルエンザウイルスです。感染すると38℃を超える高熱のほか悪寒、関節痛、筋肉痛など全利の症状が現れます。

B型

B型

B型のインフルエンザに感染すると、主に消化器系に症状が現れます。具体的には腹痛や下痢といった症状が代表的です。また熱はA型よりも低く、長期間続く傾向があります。

C型

C型

C型は感染力が弱く、症状も気づきにくいことからほとんど問題になることはありません。感染したしても、軽い鼻風邪程度の症状で収まります。

インフルエンザから引き起こされる合併症

インフルエンザいくつかの合併症を引き起こす可能性があることでも知られています。代表的な合併症である「肺炎」「脳炎」についてお話ししましょう。

肺炎

肺炎

のどや気道に炎症が起き、抵抗力が弱くなった状態で肺炎球菌などの細菌に感染すると、肺炎を併発している可能性があります。予想される期間よりも長期間インフルエンザの熱が下がらない場合や、咳が止まらない場合は、肺炎を合併しているサインかもしれません。

脳炎

脳炎

小児がインフルエンザに罹患した場合、脳炎を併発することがあります。脳炎が起こると、意識障害、異常言動・行動などの症状が現れます。インフルエンザによって脳炎が起こる原因については解明されていない部分が多いもの、こうした深刻な症状から注意が必要です。

風邪との判別方法

いわゆる「インフルエンザ」として一般的なA型の症状は、風邪とよく似ています。そのため、風邪と混同されインフルエンザの感染に気づかず、病院での治療が遅れてしまうことも少なくありません。
風邪とインフルエンザの最もたる違いは、全身症状です。インフルエンザに感染すると通常の風邪では現れないような強い倦怠感、食欲不振、筋肉痛が現れます。また、発熱もインフルエンザでは38℃以上となることが多く、風邪の発熱に比べて高くなります。

「この異変はインフルエンザかも?」という意識が大切

冬場は特に、少しの体調不調でもインフルエンザを疑ったほうがいいかもしれません。風邪だった場合もインフルエンザだった場合も、早期の内に治療を始めれば、完治が早くなります。

墨田区の両国駅から徒歩0分の場所に位置する湘南メディカル記念病院に来院いただければ、患者様を適切な方法で検査し、インフルエンザの感染状況をお調べします。上述したような症状を少しでも感じたら、なるべく早めに当院の内科へとお越しください。

監修医紹介

加藤 貴志 院長(かとう たかし/Takashi Kato)

咳(せき)の検査・診断 担当医 加藤 貴志 院長 (かとう たかし/Takashi Kato)

経歴

1998年自治医科大学卒業
2007年東北大学大学院医学博士課程修了、東北大学病院移植・再建・内視鏡外科 他
2016年〜現職

備考

医学博士 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会 日本内視鏡外科学会 日本臨床外科学会 日本再生医療学会 日本抗加齢医学会 総合診療認定医