内視鏡検査Q&A

大腸カメラ検査・胃カメラ検査をはじめとする内視鏡検査は、体内の異常を詳細に調べることができる検査です。墨田区両国の湘南メディカル記念病院では、2019年1月~12月では胃カメラ1140件、大腸カメラ335件の検査実績。経験豊富な医師が患者様の内視鏡検査を担当しております。

内視鏡に関するよくある質問

内視鏡検査に関して、患者様から頻繁にいただく質問にお答えします。

Q.内視鏡ではどのようなことがわかりますか?

A 胃カメラ検査では、胃内部の粘膜の状態を確認することにより、胃がん、食道がん、十二指腸がんといったがんや、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、食道炎、十二指腸炎などの疾患のリスクを調べることができます。大腸カメラ検査では大腸がん、大腸ポリープの発見に最適な検査です。

Q.自覚症状がなくても内視鏡検査を受ける必要がありますか?

A 胃・腸の疾患は初期には自覚症状が少なく、かなり進行していないと自覚症状が起きません。一方でがんなどの病気は早期発見し、早期に治療を開始することが非常に重要です。そのため、自覚症状がない方も定期的に内視鏡検査を受けることをおすすめします。

Q.内視鏡検査にはどれくらいの時間がかかりますか?

A 検査前には混雑状況に応じて待ち時間が発生します。胃カメラ検査の所要時間は5~10分程度です。大腸カメラ検査の場合は検査前に4,5時間の前処置時間が必要となり、検査自体は15~30分程度で終わります。さらに、大腸カメラ検査でポリープを切除する場合、ポリープひとつにつき5~10分程度の時間がかかります。

Q.食事制限はありますか?

A 前日の20時までに食事を済ませていただき、以降は検査終了まで絶食となります。また、飲み物は飲んでいただいてかまいませんが、お水、お茶、スポーツドリンク以外の飲料はお控えください。

Q.食べてはいけないものがありますか?

A 大腸内に食物が残っていると、検査時の視認性が落ちてしまいます。大腸カメラ検査の前日は、ひじき、とうもろこしといった消化の悪い食物の摂取は可能な限りお控えください。

Q.以前、胃カメラで苦しい思いをしたことがあります

A 当院では患者様の状況に応じて鎮静剤を使用しております。年齢、体格に併せて鎮静剤の量を調節しますので、以前検査がつらかったという方も安心して検査を受けていただいております。

Q.以前、嘔吐反射で胃カメラの挿入が困難だったことがあります

A 当院では強い嘔吐反射が現れる患者様向けに、鼻から挿入する経鼻内視鏡検を行っております。細い内視鏡管を使い、嘔吐反射を引き起こしやすい舌の奥に触れることなくカメラを到達させることができます。

Q.「ピロリ菌」とはどんな菌ですか?

A 「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)」は胃の中に潜み、胃内部の粘膜にダメージを与える細菌です。ピロリ菌が胃の中で繁殖していると、胃炎、胃潰瘍、胃がんといった疾患のリスクが跳ね上がると言われています。一方でピロリ菌の除菌を行うと胃がんや胃潰瘍の発症のリスクが大きく低下するといわれておりますが、リスクが完全になくなるわけではありません。定期的に胃カメラ検査を受け、胃の状況を確認することが奨励されています。

Q.バリウム検査を定期的に受けていますが、胃カメラ検査を受けたほうがいいですか

A 胃バリウム検査は胃カメラ検査とともに、胃の状態を調べる検査として一般的な方法です。「毎年、バリウム検査を受けているから胃カメラ検査を受ける必要ない」と考えている方も少なくないかもしれません。しかし、映像で胃内部の粘膜の色調の変化や状態を直接確認する胃カメラと、あくまで胃の形や胃内部における凹凸の有無・場所を確認する胃バリウム検査の間には、得られる情報量の違いがあります。胃の疾患のすべてが、胃カメラ検査のみ、もしくは胃バリウム検査のみでわかるわけではありません。早期発見、早期治療のためには、異なる胃の検査として胃カメラ検査も定期的に受けることをお勧めします。

Q.大腸カメラ検査の前にはどのような事前処置が行われますか?

A 大腸カメラ検査の前には、腸内をきれいにしてカメラの視認性を高めるための処置が行われます。 2時間程度かけてゆっくりと腸管洗浄液を飲み、腸内を洗浄します。5,6回のトイレで、お通じが透明で黄色くなったら終了です。洗浄液の服用終了から、お通じがきれいになるまでは、およそ2,3時間を要します。

Q.以前の検査で大腸のポリープを指摘されたことがあります

A 大腸がんはポリープからはじまるケースがほとんどです。そのため、ポリープを早期のうちに発見し、適切な処置を行うことは、大腸がんの予防につながります。当院の大腸カメラ検査では、大腸内部において確認されたポリープをそのまま切除することができます。ポリープの指摘を受けたことがある方は当院の大腸カメラ検査で状態を確認し、発見次第切除してしまいましょう。

Q.検査後の注意点などありますか?

A 検査で鎮静剤を使用した場合は、1時間ほどお休みになってから検査結果の説明をさせて頂きます。 また、大腸カメラ検査においてポリープを切除した場合は、出血などの偶発症のリスクがありますので、1週間程度は飲酒・運動・遠方への移動をお控えください。