2017/03/09

ブロック注射

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

本日はブロック注射についてです。

痛み止めの効きにくい辛い腰痛にブロック注射が効果的な場合があります。

ブロック注射は痛みの原因となる神経や筋肉の血流が改善し痛みの悪循環を断ち切ることができます。

一時的に痛みを緩和するイメージがありますが、ブロック注射には痛みを早く取り除く効果と自然治癒力を高め、血流を良くすることから治療の選択肢として使用します。

脊髄を包んでいる外側の膜(硬膜)の外と靭帯の間の隙間に薬を注入する仙骨硬膜外ブロック・・うつ伏せになっていただき尾てい骨の近くから注射します。腰部硬膜外ブロック・・横向きに身体を丸めていただき腰に注射します。

その他として、仙腸関節ブロック・・うつ伏せになっていただき仙骨と腸骨の関節の隙間に注射します。神経根ブロック・・うつ伏せになっていただき神経の枝に直接注射します。

腰痛の治療には消炎鎮痛剤の外用薬、内服薬、座薬、トリガーポイント注射、コルセット、リハビリ等が挙げられますがブロック注射も治療の選択肢の1つです。ただし内科の病気から飲んでいる薬によってはブロック注射ができないこともありますし上記のような注射となりますので、臨床経験やブロック注射を数多くされている医師とよく相談して決めることをお勧めいたします。

 

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2017/03/04

ロコモティブシンドローム①

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

湘南メディカル記念病院 整形外科 ロコモアドバイスドクター村瀬です。

まだまだ聞きなれない「ロコモ」についてシリーズで何回かに分けてご紹介いたします。本日はロコモを知ろう!です。

「ロコモ」

2007年、日本整形外科学会は人類が経験したことのない超高齢化社会・日本の未来を見据え、この「ロコモ」という概念を提唱しました。「メタボと」同じような表現「ロコモ」ですね。この機会に覚えてもらえると嬉しいです。

「どういう状態がロコモと呼ばれるの?原因は?」

筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれかに何らかの障害、病気、筋力の低下、バランス能力の低下、骨粗鬆症などが原因で「立つ」「歩く」といった機能が低下していく状態で「将来」要介護や寝たきりになってしまうリスクが高い状態であることをいいます。

予備軍を合わせると4700万人居るといわれています。予備軍は高齢者層だけでなく、今や若年層も含まれている状況です。しゃがめない、片脚立ちができないお子様も増えてきています。便利な世の中になり階段を使うことも少ない、歩く距離が少ない、身体を動かしての遊びが少ない、デスクワークが増えているなどにより筋力の低下、バランス能力の低下になっているようです。

「どうすれば良いの?」

ロコモは予防ができます!筋力をつける、バランス能力を鍛えることです!難しい運動ではなくストレッチ感覚の体操でも鍛えられます。また運動器部位に痛みがある方は、「運動」「歩く」などの筋力やバランス能力を鍛える妨げとなりますのでまず治療から行いましょう。そしてできる範囲からの「ストレッチ」や「体操」を行いましょう。

 

「あなたの足の筋力は大丈夫ですか?」 立ち上がりテストをしてみましょう!

 

いかかでしたか?

 

判定方法:測定結果が「各年代での立ち上がれる台の高さの目安、及び、それより良い値」の場合、年代相応の脚力を維持していると判定します。

次回は足の筋力を鍛える体操をご紹介いたします。

整形外科外来

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2017/03/04

外反母趾予防

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

足の親指(母趾)の先が人差し指(第2趾)のほうに「くの字」に曲がり靴を履くと付け根の関節、内側の変形したところが靴にあたり痛みや炎症をおこしてしまうことがしばしば。これが外反母趾です。

その兆候があるかたは要注意です!!

特に偏平足のかた、女性で足先の細い靴や、かかとの高い靴を履くかたは外反母趾になる可能性があります。また体重からの負担や筋力低下でも起こります。

 

予防としては、毎日足の指を広げるストレッチを行います。足の指5本をグー、パーを繰り返します。血流も良くなり脚のむくみがとれますよ !

そして靴はなるべく足先の幅が広いもの、足の形に合ったものを選びましょう。

外反母趾用の装具も効果的です

 

変形や痛みがひどくなると、ストレッチや装具では改善が難しく、痛みにより靴が履けなくなると手術が必要となります。その前に対策をとることが大切になりますので、狭い靴をお履きになる女性のかたは、足の指を広げるグーパー体操をしてください。

 

整形外科

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2017/02/24

痛みの治療

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

人が自分の身体を自由に動かすことができるのは骨、関節、筋肉や神経で構成されている「運動器」の働きによるものです。

骨、関節、筋肉はそれぞれ連携して働いており、どれかひとつが悪くても身体はうまく動きません。

うまく動くことができない=運動や趣味、普段の生活に不便さを生じる

快適な生活を取り戻すためには、早めにご自分の状況に合わせた治療をすることが大切です。

 

整形外科 月~木・土 9:00~18:00 東京 JR総武線 両国駅 0分

2017/02/20

こんな痛みや症状ありませんか?

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

・首や肩のこりがひどい・腕を上げられない、腕をあげると痛い・洋服の脱着時に痛みがある・容器の開け閉めがつらい・タオルをしぼると痛い・指が痛い・前かがみができない・腰痛・歩くと足が痛い・お尻から太ももにかけて痛みがある・正座ができない・痛みにより階段や下りがつらい・膝が腫れてきた・膝が痛い・関節痛・足の裏が痛い・スポーツ時に痛みがでる・スポーツ時に負傷した・反復動作が多く手や足に痛みがある・筋肉痛がひどい・怪我・その他の骨、軟骨、筋肉、靭帯、など運動器部位の痛みや違和感・試合まで時間がない・ご事情により早く痛みを取りたい・原因がわからない・コルセット、足底板をつくりたい。などの症状やご事情などでお困りのことがありましたら、ご来院ください。

 

整形外科 診療時間 月~木・土9:00~18:00  東京 JR総武線 両国駅 0分

2017/02/18

慢性腰痛症の原因が仙腸関節・・

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

慢性腰痛症の原因が仙腸関節の場合はブロック注射が有効。

3ヶ月以上、長い期間の腰痛、画像診断では特に異常がなく尾てい骨の斜め上あたりに痛みや違和感を感じるかた、当院でも仙腸関節からの腰痛かどうかの診察、ブロック注射が行えます。お気軽にご相談ください。

 

整形外科 月~木・土 9:00~18:00 東京 JR総武線 両国駅前

2017/02/17

スポーツ障害

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

スポーツでの怪我は大きくは二つに分類されます。スポーツ外傷とスポーツ障害です。

今回はスポーツ障害についてお話しします。

スポーツ障害は外傷のように急に起こるものではなく、一つの部位に繰り返しの力が加わり軟部組織が損傷して症状が起こります。

その原因の多くはover use(使いすぎ)です。

テニス肘、ゴルフ肘、野球肩・肘、オスグッド病、ジャンパー膝、ランナー膝、シンスプリント、アキレス腱炎・周囲炎、足底筋膜炎、疲労骨折などが代表的な疾患です。

スポーツ外傷は一回の出来事で起こるのでなかなか予防する事は難しいですがスポーツ障害は使いすぎで起きますので予防する事が大切です。

怪我をしないよう予防してスポーツを楽しみましょう!

 

整形外科

月~木 ・土 9:00~18:00 東京 JR総武線 両国駅 0分

 

 

 

 

 

 

 

2017/02/16

スポーツ外傷

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

スポーツでの怪我は大きく二つに分類されます。スポーツ外傷とスポーツ障害です。

今回はスポーツ外傷についてお話しします。

スポーツ外傷は練習中や試合中に転倒してぶつけたり、上肢や下肢を捻じった事で起こる打撲、骨折、靭帯損傷、肉離れ、アキレス腱断裂などです。一度に強い力が加わって起こることが多く症状や部位によってそれぞれ治療法は異なりますが、全てにおいて初期治療 R・I・C・E(RICE)療法が重要となります。

R=Rest(安静)-スポーツ活動の停止

受賞直後から痛めた部位の修復作業が体内で始まります。しかし、患部を安静 にさせず、運動を続けてしまうことでその作業開始が遅れてしまいます。受傷後は安静にすることが大切です

I=Ice(アイシング)-患部の冷却

受傷直後は冷やすことで痛みを減少させることができ、また血管を収縮されることによって腫れや炎症を抑えることができます

C=Compression(圧迫)-患部の圧迫

適度な圧迫を患部に与えることで腫れを抑えることができます

E=Elevation(挙上)-患部の挙上

心臓より高い位置に挙上をすることで腫れを抑えることができます

 

皆さんも病院にかかる前にRICE療法を行ってみてください

 

整形外科

月~木 9:00~18:00 土 9:00~18:00

 

 

 

 

 

2017/02/15

墨田区医師会第5支部会会議&新年会に参加しました

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

ブログへのご訪問有難うございます。

まだまだ寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

昨日2月14日に墨田区医師会代5支部会の会議に参加いたしました。墨田区医師会は1~5の支部に分かれており、それぞれ活動しています。

当院は第5支部に所属しています。医師会はクリニックなど開業ドクターが多く所属している団体ですが、病診連携といってスムーズな、シームレスな医療環境の構築には、われわれ病院も積極的に関わっていくことが絶対不可欠であり、それに参加することは住民、地域、社会に貢献するものと考えます。

多様なニーズに応えられる病院を目指して、ますます頑張ってまいります!

それでは体調管理には十分に気をつけてお過ごしください 😛 

2017/02/10

傷の処置…

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

従来の傷の処置は乾かして治す方法をとっていました。最近は※浸潤療法 という処置が主流になっています。※浸潤療法とは、治す成分(細胞増殖因子)を用いた処置。

傷が出来ると浸出液という液が出ます。この液(浸出液)の中には傷を治す成分(細胞増殖因子)が含まれているので傷が早く治るというわけです。

処置の仕方はまず、きれいに洗い流した傷を乾かないように皮膚を保護するシート(ドレッシング材)で覆います。

そうすることで、傷口から出てきた液(浸出液)により人間本来の自然治癒力を利用し治っていきます。傷の治る時間が早い、痛みが少ない、傷跡の残りが少ないのが特徴です。

ただし次の場合は適しません。①すでに傷口が乾燥してかさぶたがある。②化膿して膿が出ている。③傷口に異物が残っている。④動物に噛まれた傷などが挙げられます。適応する傷とそうでない場合がありますのでご注意ください。また、特に手やお子様、傷の程度によりご自宅での判断や処置が難しい場合があると思います。その時は整形外科までお越しください。

 

整形外科

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