花粉症

花粉症とは

花粉症とは、狭義は花粉によるアレルギー症状全般の総称ですが、一般にはハウスダストなどによるアレルギー症状に対しても使われていることもあります。
病態は花粉などのアレルギー物質が、鼻や目などの粘膜を刺激することで体にアレルギー症状を引き起こします。
その中で特にくしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの鼻炎症状があるかたはアレルギー性鼻炎、目のかゆみ、流涙などの症状がある場合はアレルギー性結膜炎といいます。
また、のどの違和感(かゆみ)や倦怠感などの症状も伴う方がいて、時に風邪?と勘違いされる方もいます。
ただ風邪は3-4日後には一般的に改善しますが、花粉症の場合は長期的に症状が続き、また発熱などは伴わないことが多いです。
一方で喘息をお持ちの方もしくは小児喘息だったけど大人になって治った方は時に喘息っぽい咳を伴うこともあります。

花粉症の診断・検査とは

検査は血液検査がメインで、アレルギーの代表的な項目(植物:スギ花粉、ぶたくさ、かもがやなど、ハウスダスト:ダニ、イヌ、ネコなど、食べ物:えび、かに、さばなど)の中で疑わしい項目を選んで血液検査を行い、アレルギーの反応があるかどうかを調べます。
また、IgEといった体の中でアレルギーを起こしていると上昇してくる血液検査の項目を調べ、同時にアレルギーを体内で起こしているかどうかも調べることが出来ます。

当院の花粉症の治療法とは

治療は、抗アレルギー剤の内服をメインとし、ある程度症状を押さえ、さらに気になる症状があれば、そこに点鼻薬や点眼薬などを追加して症状のコントロールを行います。
抗アレルギー剤の副作用に鎮静作用があり、眠気が出現するため注意が必要です。特に車の運転などは望ましくないと記載されている薬もありますので、内服薬を選ぶ際には医師と良く相談しましょう。
症状にあわせて適切な投薬をすることにより、副作用を抑えながら症状を落ち着かせることが出来ます。
また、薬の内服時期は花粉が飛散する少し前より内服することが症状を軽くすると推奨されております。
一般的にスギ花粉は2月上旬から中旬より飛散が始まり、5月ぐらいまで飛散しているといわれております。
一方でスギ花粉以外のアレルギーの場合は、5月以降も症状が続く場合がありますので、症状あるかたはまずご相談ください。

監修医紹介

加藤 貴志 院長(かとう たかし/Takashi Kato)

咳(せき)の検査・診断 担当医 加藤 貴志 院長 (かとう たかし/Takashi Kato)

経歴

1998年自治医科大学卒業
2007年東北大学大学院医学博士課程修了、東北大学病院移植・再建・内視鏡外科 他
2016年〜現職

備考

医学博士 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会 日本内視鏡外科学会 日本臨床外科学会 日本再生医療学会 日本抗加齢医学会 総合診療認定医