高血圧の診断、検査

高血圧は重篤な疾患につながる可能性があります。適切な検査を行い、血圧の状態を把握しておかなければなりません。墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科が、高血圧の診断、検査方法についてお話しします。

高血圧の検査方法

高血圧の診断では、血圧測定から得られた血圧の数値をもとに診断を行います。血圧測定の方法は、診察の基準を以下でご紹介します。

血圧測定

血圧計を使用して、血圧を測定します。上腕部に「カフカ」を巻きつけるタイプの機器は信頼度が高く、一般的です。リラックスした状態で椅子に腰掛け、上腕が心臓の高さにある状態で測定します。平均的な値を知るため、複数回の血圧測定を行います。

診断の基準

高血圧は血圧測定の数値に応じて3段階に分けられています。

・最高血圧140-159mmHg/最低血圧90-99mmHg:軽症高血圧
・最高血圧160-179mmHg/最低血圧100-109mmHg:中等高血圧
・最高血圧180mmHg以上/最低血圧110mmHg以上:重度高血圧

数値が高くなるほど、生活に及ぼすリスクも大きくなります。重度高血圧では、脳出血や心不全といった深刻な疾患を引き起こすことも珍しくありません。

血圧の数値は環境によって変わる

血圧測定の数値は、測定する環境の影響を強く受けます。慣れない環境からくる少しの緊張により、血圧が変わってしまうことも多いです。病院で測定した血圧の値が、正しい数値とは限りません。

診断のうえでは、可能な限りリラックスした状態の血圧を知ることが重要です。患者様の緊張により正しい血圧が測定できないと判断された場合、ご自宅で測定した血圧の値を参考にして診断を行うこともあります。

高血圧は気付きづらい?

多くの患者様は、気付かないうちに血圧がどんどん高くなり、深刻な疾患へと発展してしまいます。これは、初期の高血圧では目だった症状がないことが原因です。健康診断で高血圧と診断されても、症状がないことから放置してしまうケースもあります。

しかし、そのまま高血圧が進行した先に待ち受けている深刻な疾患を避けるためには、軽症高血圧、もしくはその前段階で危険に気付き、対処する必要があります。健康診断の血圧測定値を、しっかりと確認するようにしましょう。また、ご自身の血圧値をあらためてチェックしたい場合は、墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科をご利用ください。血圧測定で高血圧と診断された患者様には、血圧の低下に向けた適切な治療を提供します。

監修医紹介

加藤 貴志 院長(かとう たかし/Takashi Kato)

咳(せき)の検査・診断 担当医 加藤 貴志 院長 (かとう たかし/Takashi Kato)

経歴

1998年自治医科大学卒業
2007年東北大学大学院医学博士課程修了、東北大学病院移植・再建・内視鏡外科 他
2016年〜現職

備考

医学博士 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会 日本内視鏡外科学会 日本臨床外科学会 日本再生医療学会 日本抗加齢医学会 総合診療認定医