痛風の検査

痛風は体内に蓄積される尿酸の結晶化によって引き起こされる病気です。そのため、検査では尿酸値の測定が中心となります。

こちらでは、墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科が痛風の診断で行っている検査方法についてお話ししていきます。

血液検査

体内にたまっている尿酸の量は、血液検査で調べることができます。血液検査で尿酸値を調べ7mg/dl以上の結果が出た場合、痛風のリスクがある「高尿酸血症」の状態です。

高尿酸血症とは

通常、体内で作られる尿酸の80%は排尿によって体外に出ていきます。排尿頻度の低下、尿酸の増加などによって体内に尿酸がたまると、血液中の尿酸値が正常な値を大きく超えることがあります。

この状態が「高尿酸血症」です。
7mg/dl以上の尿酸値を超えると、高尿酸血症と診断されます。

尿酸値は健康診断でもわかる

一般的な健康診断の結果では、血液検査結果のひとつとして尿酸値が表示されています。7mg/dlを超えていなければ基準値の範囲ということになりますが、増えてきている場合は警戒が必要です。

定期的に健康診断を受けている方は、尿酸値の結果に注目しておくようにしましょう。

関節レントゲン検査

関節にて結晶化した尿酸を確認するために、関節のレントゲン撮影が行われる場合があります。ただ、痛風の初期には血液検査と患者様の申告による症状の様子、タイミング等を総合的に判断する診断が一般的です。
レントゲン検査は主に、痛風と他の類似した病気を鑑別するために行われます。

痛風と似た病気には以下のようなものがあります。

偽痛風

偽痛風

関節で「ピロリン酸カルシウム」が結晶化することによる発症するのが「偽痛風」です。レントゲン撮影では、関節に石灰化が確認できます。

関節リウマチ

関節リウマチ

関節リウマチを患うと、痛みが慢性的になるだけではなく、関節の変形により歩行が困難になってしまいます。レントゲン撮影では、関節の状態を確認し、痛風かリウマチかの判断を行います。

外反母趾

外反母趾

足の指に痛みがある場合は、外反母趾の可能性もあります。外反母趾の場合、親指の付け根の骨が、外側に大きく突き出すのが特徴です。

不安な方は一度検査を

ストレスの多い生活、アルコールや塩分を多く摂取する食生活など、痛風のリスクが高い生活を送っている方は一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。健康診断の血液検査で、尿酸値が徐々に上がっている方も要注意です。

墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科は、詳細な検査を行い患者様の痛風リスクをご案内いたします。ご自分の健康状態を確認したい方は、是非一度ご相談ください。