大腸カメラ検査前後の飲食
内視鏡検査では検査前後の飲食にいくつかの制限があります。
大腸カメラ検査ももちろん例外ではありません。
通常、検査前には医師から飲食の制限内容についてご案内がありますが、あらかじめ知っておくと食事内容の調整がスムーズかもしれません。
こちらでは、大腸カメラ検査前後の飲食制限についてお話します
大腸カメラ検査前日からアルコールの
摂取はNG
大腸カメラ検査を受ける場合、前日から飲食を制限する必要があります。
原則として20時ごろまでに夕食を済ませていただき、以降は検査終了まで絶食を継続していただきます。
また、水やお茶、スポーツドリンクなどは飲んでいただいて問題ありません。
お酒が好きな方も、検査前日は飲酒をお控えください。
日常的にアルコールを摂取している方にとってはストレスに感じるかもしれませんが、大腸カメラ検査前のアルコール摂取は厳禁です。
少量のアルコールでも検査結果に反映されてしまいます。
ピール、ウイスキー、日本酒にはアルコールには腸の活動を促進する働きがあります。
さらに、血管を拡張する作用もあるため検査中に出血しやすくなってしまうのです。
とりわけ大腸カメラ検査では肛門からの出血率が高まります。
最悪の場合は、検査自体が困難になってしまうことも考えられますので、検査前日・当日のアルコール摂取はくれぐれもお控えください。
検査前にコーヒーを飲んでも大丈夫?
お酒を日常的に飲んでいる方以上に、コーヒーを常飲している方は多いかもしれません。
とりわけ、朝にコーヒーを飲まれる方が多いかと思います。
コーヒーに含まれているカフェインには覚醒作用のほか、いくつか身体への作用があります。
「大腸カメラ検査の前はコーヒーを飲んでも大丈夫なのか?」と心配される方も多いでしょう。
コーヒーそのものには腸への影響はなく、大腸カメラ検査の進行を妨げる要素はないと考えられています。
その大腸カメラ検査の前にコーヒーを飲まれても、問題はありません。
検査当日は朝食を控えていただきますが、モーニングコーヒー1杯程度だけであればお飲み頂いても検査には差し支えありません。
ただし、飲んでもいいのは何も入れないブラックのコーヒーに限ります。
ミルクを入れることはできません。ミルクをはじめとする乳製品は腸の動きを活発にする代表的な食物です。
普段コーヒーにミルクを入れている方はご注意ください。
検査前後の食事
検査前は、きのこ類、キウイ・スイカ・メロンなど粒や種がある食べ物、トマトの皮などを控えていただきます。
検査2,3日前からこうした食生活への切り替えをしていただきます。
また、水分は意識して多めにとるようにしてください。
検査前日の夕食は、普段と比較して控えめな量で済ませるようにしましょう。
検査後は食事をしていただいてかまいませんが、最初は水分を少しとり胃腸の調子を確認してから食事をとるようにしてください。
水分を摂取して気分が悪くなるようであれば少し待つ必要があります。
大腸の組織を採取した場合やポリープを切除した場合は、2週間程度アルコールや刺激物、暴飲暴食を避ける必要があります。
特に大きいポリープを切除した場合は、流動食から徐々に通常食へと戻していってください。