大腸カメラのよくあるご質問

とりわけ大腸カメラ検査をはじめて受ける方は、検査内容に関して多くの疑問点を抱いているかもしれません。
こちらでは患者様から大腸カメラ検査に関して寄せられることが多い質問をご紹介します。
それぞれに回答を用意しておりますので、大腸カメラ検査を控えている方、検査を検討している方は不安解消にお役立てください。

どんなときに大腸カメラ検査を検討すべきですか?

一般的に以下のような身体の異常が起きている場合は、大腸カメラ検査をおすすめします。

  • 血液が混じったコールタールのような赤黒い便が出る。
  • 肛門から出血する。
  • 以前より頻繁にトイレに行きたくなる。
  • 便秘と下痢を繰り返している。
  • 残便感(便がすっきりと出ない感覚)がある。
  • 頻繁に腹痛が起きる。
  • 腹部膨満感(お腹が張る感覚)がある。

黒い便に関しては胃からの出血も考えられるため、大腸カメラ検査にあわせて胃カメラ検査もご検討ください。

大腸に異常が起きていても、目立った症状が現れないケースがあります。以下のような条件に当てはまる方は身体に異常を感じていなくても大腸カメラ検査で大腸の状態を確認してください。

  • 家族に大腸がんを罹患した方がいる。
  • 40歳以上の方(40代は大腸がんのリスクが高まるため)。
  • 便潜血検査の結果が陽性だった。
  • 大腸ポリープの切除経験がある。
  • 食生活は肉中心である。
  • アルコールを日常的に飲む。
  • 喫煙している。

便潜血検査の結果が陽性でした。大腸カメラを検討すべきですか?

大腸がんがあったとしても、条件によっては便潜血検査の結果が陰性になることがあります
便潜血検査は大腸カメラ検査の代替にはならず、また便潜血の再検査も意味がありません

一度でも便潜血検査で陽性が出た場合は、詳細に大腸を調べるため大腸カメラ検査を検討してください。

大腸内視鏡検査は「痛い」「苦しい」といったイメージがあります……

患者様に応じて適切な麻酔・鎮静剤を使用します。
また、検査実施経験の豊富な医師が対応いたします。
検査時に痛みや不安を訴える患者様はごく少数です。

大腸カメラ検査の費用を教えてください。

当院では「胃・大腸ドッグ」を39,000円で提供しております。
さらにピロリ菌検査や超音波検査を有料オプションで追加することも可能です。
正確な検査費用は、患者様によって変わることもありますので、詳しくは、一度ご相談ください。

大腸カメラ検査を受けた当日に帰宅できますか?

検査結果をご案内した後に、ご帰宅いただきます。
検査から診断、結果説明まで1日で実施いたします。

大腸内視鏡検査はどれくらいの時間がかかりますか?

内視鏡検査自体は15~30分程度で終了します。
ポリープを切除する場合は、ひとつにつきさらに5~10分程度の時間が必要です。

また、検査当日は内視鏡検査に前に薬剤を使用して2、3時間程度かけて腸内を洗浄していただきますので、スケジュールの余裕を持ってお越しください。

大腸検査後はお風呂に入れますか?

ポリープ切除をしていない場合は、大腸検査後から問題なく入浴していただけます。
シャワーだけではなく、湯船につかっていただいても結構です。

ポリープを切除した場合、検査後2,3日間は湯船につからずシャワーを浴びるのみにしてください。
その後は湯船につかっていただいても問題ありませんが、最初は長湯を避けるようにしてください。

大腸カメラ検査翌日は仕事をしても問題ありませんか?

腹圧によるダメージが懸念されるため、ポリープを切除した場合、2週間程度は運動を伴うような仕事を控えていただきます。

ポリープの切除がなかった場合は、翌日からすぐに仕事をしていただいてかまいません。

大腸カメラ検査前の食事で気をつけることはありますか?

検査当日の朝は絶食していただきます。お水やお茶、スポーツドリンクなどを飲んでお過ごしください。

大腸カメラ検査当日は朝食を食べてもいいですか?

前日は20時までに夕食をすませてください。また、普段より少なめの食事量を心がけましょう。
きのこやひじき、とうもろこしなどの消化の悪い食べ物は控えて、水分を多く摂取してください。

大腸カメラ検査後はすぐに食事できますか?

検査後、すぐに通常食にもどすと気分が悪くなる可能性があるため、水などを飲んで胃腸の調子を確認してから食事をしてください。

また、ポリープを切除した場合は、検査後の2,3日間は胃に優しく低刺激な食べ物を摂取してください。アルコールは2週間程度お控えいただきます。

着替えを持って行く必要はありますか?

検査着はこちらで用意いたします。

監修医紹介

加藤 貴志 院長(かとう たかし/Takashi Kato)

咳(せき)の検査・診断 担当医 加藤 貴志 院長 (かとう たかし/Takashi Kato)

経歴

1998年自治医科大学卒業
2007年東北大学大学院医学博士課程修了、東北大学病院移植・再建・内視鏡外科 他
2016年〜現職

備考

医学博士 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会 日本内視鏡外科学会 日本臨床外科学会 日本再生医療学会 日本抗加齢医学会 総合診療認定医