レントゲン検査

レントゲン検査は、X線検査の中で最も一般的なものです。いくつかの病気が疑われる時にはふるい分けとして行われることもあります。胸部や腹部を映し出すレントゲン検査や消化器系のスクリーニングとして行うバリウムを使用した上部消化管造影検査(胃部レントゲン検査)、下部消化管造影検査があり、消化器系の病気の検査では上部もしくは下部消化管造影検査を行います。上部消化管造影検査では食道、胃、十二指腸の病変を確認でき、下部消化管造影検査では主に大腸の病変を確認することができます。

検査の方法

胸部レントゲン検査や腹部レントゲン検査は検査前に特に制限はありません。ここでは健診のときに良く行われる上部消化管検査(胃部レントゲン検査)についてご説明いたします。

胃部レントゲンを受ける際には、前日夜は早めに軽く夕食を済ませ、検査当日は朝より絶食が必要です。当日にはタバコもお控え下さい。検査では胃にバリウムを付着させて粘膜の凹凸を調べるので、胃の中に食べ物のカスが残っていると診断がしにくくなるからです。

当日はバリウムを飲んでから行います。その後、検査台に乗って体を上下左右に動かして撮影をし、異常がないかどうかを調べます。前日からの準備やバリウムを飲まなければならないなど大変な面もありますが、安全性が高く受ける人の負担も少ない検査となっています。

X線を使うため被爆が気になる人もいると思いますが、一回の撮影で受ける放射線の量は3.7~4.9ミリシーベルトといわれております。どのくらいの被爆量かと申しますと、普段生活している上で自然に浴びている放射線量は1年間で2.4ミリシーベルトといわれており、一方で100ミリシーベルトまでは低線量域といわれておりますので、それを考えるとかなり低いレベルであると考えます。体に影響が出るほどの量ではないので過度な心配は無用です。墨田区両国の湘南メディカル記念病院・消化器内科ではレントゲン検査を実施しています。体の調子が気になるという方は、ぜひお気軽にご来院ください。