覚えておきたい「咳エチケット」

感染症はさまざまな経路で広がっていきます。その経路のひとつが「飛沫感染」です。そして、咳はウイルスの飛沫を広げてしまう一因となります。咳が出た段階で「咳エチケット」を意識し、感染の可能性を広げない取り組みが重要となります。墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科が、具体的な咳エチケットの実践方法をご紹介します。

まずはマスクの着用を

感染症のリスクを軽減するための対策として一般的なマスクの着用は、同時に咳エチケットの取り組みでもあります。マスクを着用していれば、咳をしてもウイルスの飛沫が周囲に飛び散ることはありません。鼻と口をしっかりとカバーするようにマスクを着用しましょう。

マスクがない時のとっさの咳は……手や袖でカバー

咳が出てしまうのは必ずしもマスクを用意している時だけではありません。そうした場合は、飛沫が飛び散るのを防ぐために手や袖を用いることになります。マスクを着用する時と同様に、鼻と口をまんべんなくカバーしてください。人がいる場所で一切カバーをせず咳をくりかえすことは感染制御の観点からあまりお勧めしません。

咳をする時は人から離れて

なるべく人から離れて咳をすることも、エチケットとなります。飛沫感染の可能性を鑑みれば、咳が治まるまでは可能な限り外出を控えたほうがいいかもしれません。

咳をした後は都度手を洗う

手や袖で口をカバーして咳をした後は、無数のウイルスが手に付着しています。そのままにしておくと触れるもの全てにウイルスを残してしまうことになりますので、毎回手洗いをするように心がけてください。ハンドソープを使って入念に洗うようにしましょう。また、アルコールによる消毒も効果的です。

軽度の咳でもエチケットを忘れずに

学校や職場などの組織の中にいる方にとっては、周りの方に迷惑をかけないために咳エチケットへの意識が求められています。たとえ軽度の咳であっても、配慮なく咳をしてしまうと不快感を与えてしまうかもしれません。周囲との関係性を悪化させないためにも、咳が出ている時には今回ご紹介したような方法を実践するようにしましょう。

自然治癒に期待しているとかえって長引いてしまうこともありますので、症状の出始めの段階から医療機関に相談しましょう。墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科は、咳が出始めたばかりの患者様のご来院もお待ちしております。是非お気軽にお越しください。

監修医紹介

加藤 貴志 院長(かとう たかし/Takashi Kato)

咳(せき)の検査・診断 担当医 加藤 貴志 院長 (かとう たかし/Takashi Kato)

経歴

1998年自治医科大学卒業
2007年東北大学大学院医学博士課程修了、東北大学病院移植・再建・内視鏡外科 他
2016年〜現職

備考

医学博士 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会 日本内視鏡外科学会 日本臨床外科学会 日本再生医療学会 日本抗加齢医学会 総合診療認定医