咳(せき)の治療法

咳はさまざまな原因によって引き起こされる症状です。症状収束のためには、原因に応じて適切な治療法を選ぶ必要があります。墨田区両国の湘南メディカル記念病院では、患者様の咳の症状に応じた治療薬を処方し、症状改善のお手伝いをしております。一般的な咳止め以外に当院で処方している代表的な治療薬を、以下にまとめました。

タミフル

タミフルはインフルエンザの治療で使用される抗ウイルス薬です。インフルエンザウイルスの増殖を防ぎ、症状を収束させる効果があります。インフルエンザが咳の原因となっている場合に、咳止めとあわせて処方されます。

イナビル

イナビルは、インフルエンザの治療を目的として使用される薬です。専用の吸入器を使用して、初回1回のみ吸入します。タミフル同様、咳がインフルエンザから引き起こされているケースにおいて処方されます。

マクロライド系・ニューキノロン系薬剤

マイコプラズマ感染や百日咳の原因菌には、細胞壁が存在しません。多くの抗ウイルス薬は細胞壁に対して作用するため、これらの原因菌に対してはマクロライド系・ニューキノロン系といった効果が期待できる薬剤を処方する必要があります。マクロライド系の薬剤としては、「ジスロマック」「クラリス」などが代表的です。ニューキノロン系の薬剤には「クラビット」「タリビット」などが存在します。

抗結核薬

咳、たんが長期間にわたり続いている場合は結核の可能性も考えられます。もし結核が疑われるような場合には、結核治療専門施設にご紹介させていただくことになります。結核の治療の際に用いられるのが、結核菌の増殖を妨げる抗結核薬です。「PAS」「イソニアジド」「ストレプトマイシン」「サイクロセリン」といった抗結核薬があります。

市販の咳止めを過信するのは危険!医療機関の適切な判断による正しい治療を

咳は多くの場合、原因となる疾患や病気が背景にあります。咳を治めるためには、こうした病気や疾患の症状を収束させていく治療も合わせて行うことになりますが、一般の方の知識で原因を正しく突き止めることは困難です。また、市販されている咳止めは、全ての原因に対して有効なわけではありません。

つまり、医療機関に足を運び、適切な治療を受けることが咳を止める一番の近道と言えます。墨田区両国の湘南メディカル記念病院は、上述したような治療薬を患者様の症状に合わせて適切に処方し、患者様の症状緩和に向けたお手伝いをしております。咳の症状にお困りの方は市販薬の効果を過信せず、なるべく早い段階で当院へとお越しください。

監修医紹介

加藤 貴志 院長(かとう たかし/Takashi Kato)

咳(せき)の検査・診断 担当医 加藤 貴志 院長 (かとう たかし/Takashi Kato)

経歴

1998年自治医科大学卒業
2007年東北大学大学院医学博士課程修了、東北大学病院移植・再建・内視鏡外科 他
2016年〜現職

備考

医学博士 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会 日本内視鏡外科学会 日本臨床外科学会 日本再生医療学会 日本抗加齢医学会 総合診療認定医