咳(せき)の原因

風邪をひくと、多くの場合は咳(せき)を併発します。また、気管支炎や肺がんといった他の病気から咳が引き起こされることも少なくありません。なぜ、咳を併発する病気は多いのでしょうか。墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科が、咳の原因や咳を併発する病気についてご説明します。

咳は体の防衛反応

まずは、咳が起こるメカニズムについてご説明します。簡単に述べるなら、咳は喉から入ったウイルスや細菌などの異物を外部に押し出そうとするために起こる、体の防衛反応です。急いで食べたり飲んだりした時に、むせてしまうのもこのためです。

もし咳が出なければ、異物は喉を経由して、体のさらに深い部分へと侵入していきます。そうなると、体の内部から蝕まれてしまい、重篤な症状は免れません。咳自体は辛い症状ですが、咳が出ることによって体が守られているという側面もあるのです。

咳が出る時に考えられる病気

咳は喉や器官に侵入してきた異物への防衛反応です。咳が出る場合は、ウイルス・細菌などによって引き起こされる以下のような病気が原因となっている可能性が考えられます。

感冒(風邪)

感冒(風邪)

風邪は咳の原因として最も一般的な病気です。熱やだるさといった風邪の全体症状が治っても、咳だけが残っているケースは少なくありません。3週間以上の長い咳が続く場合は、気管支炎を発症している可能性もあります。

急性肺炎

急性肺炎

急性肺炎の場合は「からぜき」が続き、次第にたんが出るようになります。たんに血が混じっていることも珍しくありません。

副鼻腔炎

副鼻腔炎

いわゆる「蓄膿症」として知られている副鼻腔炎も、咳を伴う病気です。副鼻腔炎において頻発する「鼻水が喉へと流れる症状」が刺激となり、たんがからまるような咳が出ます。

肺がん

肺がん

肺がんの咳は、しばしば「乾いたからぜき」と形容されます。初期の内は風邪の咳とよく似ているため、風邪を肺がんと勘違いしてしまうケースも珍しくありません。一ヶ月以上咳が収まらない場合は、肺がんに罹患している可能性があります。

原因によって咳の症状は様々

一口に「咳」といっても、原因によってその症状は様々です。一方で、症状から原因を特定し、罹患している病気を判断するのは、一般的な方の知識だけでは難しいかもしれません。両国墨田区の湘南メディカル記念病院・内科は、患者様のお話をお伺いし、咳の症状から検査から咳の原因を特定いたします。長らく続く咳にお悩みの方は、是非当院へとお気軽にお越しください。

監修医紹介

加藤 貴志 院長(かとう たかし/Takashi Kato)

咳(せき)の検査・診断 担当医 加藤 貴志 院長 (かとう たかし/Takashi Kato)

経歴

1998年自治医科大学卒業
2007年東北大学大学院医学博士課程修了、東北大学病院移植・再建・内視鏡外科 他
2016年〜現職

備考

医学博士 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会 日本内視鏡外科学会 日本臨床外科学会 日本再生医療学会 日本抗加齢医学会 総合診療認定医