定期健康診断(法定健診)の結果項目
健康診断の結果項目の中から、知っておいていただきたいものをいくつかご紹介します。日々の健康を守るためにも、墨田区両国の湘南メディカル記念病院の定期健康診断(法定健診)をぜひご活用ください。
BMI
BMI(Body Mass Index)は身長と体重から計算される、肥満度の指標となる値です。[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]という計算式から算出されます。
例:体重60kg÷身長1.7m÷身長1.7m=20kg/m2 日本肥満学会ではBMI18.5~25未満を標準値として定めています。BMI25~30未満が1度の肥満、30~35未満が2度の肥満、35~40未満が3度の肥満、40以上が4度の肥満となります。また、BMI18.5未満の方は、病気などのリスクが高まる「低体重」と判定されます。
腹囲
腹囲はへそのある位置で水平に測定する、お腹まわりの外周の長さです。BMと同様に肥満度を判断する指標となります。
一般的に、男性であれば85cm未満、女性であれば90cm未満が腹囲の基準値とされています。これ以上の腹囲が計測される場合、メタボリックシンドロームの可能性が高いと考えられます。
肝機能(AST/ALT/Γ-GTP)
AST、ALT、Γ-GTPはいずれもタンパク質の構成要素であるアミノ酸を生み出す酵素です。
特にASTとALTは肝臓にダメージが加わると肝細胞が障害され、もれ出た酵素が血液に流入し異常値を示します。主に、肝臓の異常を調べる目的で測定されます。
ASTの基準値は8~30IU/Iです。ウイルス性肝炎、肝臓病、心臓病ではASTの値が高くなります。
ALTの基準値は4~45IU/Iとされています。ALTが高い場合はアルコール性肝炎、肝硬変、肝臓がんなど肝臓の細胞が破壊される病気が疑われます。
一方Γ-GTPは、アルコールの過剰摂取や脂肪肝などのときに異常を示し易い値といわれています。男性で10~50IU/I、女性で6~32IU/Iが基準値とされています。
また、AST、ALTは単独の値だけではなく、比率から肝機能の状態を把握することができるため、肝臓の状態を知るための重要な指標となります。
血中脂質(HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪)
HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪はいずれも血中に含まれる脂質成分です。
HDLコレステロールは血中に含まれているコレステロールを、肝臓へと運ぶ役割を担っています。いわゆる「善玉コレステロール」と呼ばれている成分です。正常値は40~119mg/dLとされています。
HDLコレステロールに対してLDLコレステロールは「悪玉コレステロール」と呼ばれています。血管の壁の付着することで、動脈硬化のリスクが高まるためです。60~119mg/dLが正常な値と考えられています。
中性脂肪は人間が活動するエネルギー源として消費されます。中性脂肪が増えすぎた場合、肥満や糖尿病の原因となります。30~149mg/dLが正常な値です。
空腹時血糖
空腹時血糖とは、空腹時における血糖の濃度です。測定値が高値の場合は糖尿病が疑われますが、低い場合も肝硬変、副腎機能低下症といったリスクが考えられます。標準的な値は、60~99mg/dLです。
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