2017/04/30
腓腹筋断裂(ふくらはぎの肉離れ)スポーツ障害③
日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。
こんにちは!前回は太もも後ろ側の肉離れ、スポーツ障害についてでした。今回は、腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)のスポーツ障害についてです
腓腹筋断裂とは?
ふくらはぎの肉離れです。瞬発的な動作、ダッシュや急激なトレーニングに起こることが多いスポーツ障害です
症状
★瞬発的な動作、スポーツやトレーニング後からふくらはぎが痛みがある
★走るとふくらはぎが痛い
★歩いていてもふくらはぎが痛い
★何もしていなくてもふくらはぎが痛い
★ふくらはぎの一部にへこみがみられる
★内出血がある
該当のかたは、腓腹筋断裂の可能性があります
腓腹筋断裂を起こしたら?
初期は最も重要なRICE療法になります
★R・・Rest=スポーツ活動の停止
★I・・Ice=患部の冷却
★C・・Compression=患部の圧迫
★E・・Elevation=患部の挙上
その後 ↓
診断・治療
★レントゲンで骨に異常がないか確認
★超音波検査(エコー)、MRI検査で筋肉の損傷状態診断
★消炎鎮痛剤、局所注射、固定、物理療法で炎症を抑えます
★その後は運動療法で筋肉の伸張性を高め、筋肉を柔軟にし、筋力強化を行います
スポーツを行っている人は長期間の安静が難しいため治癒過程で、再度損傷を繰り返すことが多いです。再発予防が重要です!!
スポーツ障害は慢性的になりやすいので根気よく治療を継続しましょう
またストレッチの痛みから重症度がわかります。自分の状態、程度を知ることも大切です。参考にしてみて下さい