2017/03/04
ロコモティブシンドローム①
日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。
湘南メディカル記念病院 整形外科 ロコモアドバイスドクター村瀬です。
まだまだ聞きなれない「ロコモ」についてシリーズで何回かに分けてご紹介いたします。本日はロコモを知ろう!です。
「ロコモ」
2007年、日本整形外科学会は人類が経験したことのない超高齢化社会・日本の未来を見据え、この「ロコモ」という概念を提唱しました。「メタボと」同じような表現「ロコモ」ですね。この機会に覚えてもらえると嬉しいです。
「どういう状態がロコモと呼ばれるの?原因は?」
筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれかに何らかの障害、病気、筋力の低下、バランス能力の低下、骨粗鬆症などが原因で「立つ」「歩く」といった機能が低下していく状態で「将来」要介護や寝たきりになってしまうリスクが高い状態であることをいいます。
予備軍を合わせると4700万人居るといわれています。予備軍は高齢者層だけでなく、今や若年層も含まれている状況です。しゃがめない、片脚立ちができないお子様も増えてきています。便利な世の中になり階段を使うことも少ない、歩く距離が少ない、身体を動かしての遊びが少ない、デスクワークが増えているなどにより筋力の低下、バランス能力の低下になっているようです。
「どうすれば良いの?」
ロコモは予防ができます!筋力をつける、バランス能力を鍛えることです!難しい運動ではなくストレッチ感覚の体操でも鍛えられます。また運動器部位に痛みがある方は、「運動」「歩く」などの筋力やバランス能力を鍛える妨げとなりますのでまず治療から行いましょう。そしてできる範囲からの「ストレッチ」や「体操」を行いましょう。
「あなたの足の筋力は大丈夫ですか?」 立ち上がりテストをしてみましょう!
いかかでしたか?
次回は足の筋力を鍛える体操をご紹介いたします。
整形外科外来
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