2017/02/10

傷の処置…

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

従来の傷の処置は乾かして治す方法をとっていました。最近は※浸潤療法 という処置が主流になっています。※浸潤療法とは、治す成分(細胞増殖因子)を用いた処置。

傷が出来ると浸出液という液が出ます。この液(浸出液)の中には傷を治す成分(細胞増殖因子)が含まれているので傷が早く治るというわけです。

処置の仕方はまず、きれいに洗い流した傷を乾かないように皮膚を保護するシート(ドレッシング材)で覆います。

そうすることで、傷口から出てきた液(浸出液)により人間本来の自然治癒力を利用し治っていきます。傷の治る時間が早い、痛みが少ない、傷跡の残りが少ないのが特徴です。

ただし次の場合は適しません。①すでに傷口が乾燥してかさぶたがある。②化膿して膿が出ている。③傷口に異物が残っている。④動物に噛まれた傷などが挙げられます。適応する傷とそうでない場合がありますのでご注意ください。また、特に手やお子様、傷の程度によりご自宅での判断や処置が難しい場合があると思います。その時は整形外科までお越しください。

 

整形外科

月~木 ・土 9:00~18:00 東京 JR総武線 両国駅 0分

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