2017/01/28

ロコモティブシンドローム(ロコモ)

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

ロコモという言葉の認知度が低いため、ご存知ではない方が多いと思いますので、本日はロコモについてお話します。

ロコモティブシンドロームとは?

『運動器(身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経)の障害によって移動機能が低下した状態』

『運動器の障害によって要介護や寝たきりになるリスクの高い状態』

運動器に障害を起こし歩くことや立つことなどの機能が低下し、日常生活に支障をきたしてしまう状態になってしまうことをロコモ(運動器症候群)といいます

便利で食生活豊かな現代社会において国民病の1つともいわれるようになりました

高齢者だけでなく、若い世代の方達にも予備軍が増えてきているのです(しゃがめない、片足立ちができない)

そこで運動器、身体機能の低下により将来、要介護や寝たきりにならないように、健康寿命を延ばしていこうと2007年に日本整形外科学会が提唱し、ロコモ啓発を積極的に取り組んでいます

 

あなたは大丈夫

7項目のロコモチェック!

  • 片脚立ちで靴下がはけない
  • 家の中でつまずいたり滑ったりする
  • 段差を上がるのに手すりが必要
  • 横断歩道を青信号で渡りきれない
  • 15分くらい続けて歩けない
  • 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難
  • 掃除機の使用、布団の上げ下ろしが困難

 

7項目の一つでも該当すればロコモの可能性があります

何よりも自分で気付くことが重要です

上記項目が該当した方もこれからが大切ですので早期診断、早期治療を開始しましょう

該当しなかった方も、将来の為に今から意識し予防に心掛けましょう

治療が必要な人は早期治療をし、身体機能の向上、バランス能力の向上、体力アップに心掛け、日頃から意識したご自宅でも出来る体操や運動を継続していきましょう。またご自宅、ご自分で運動や体操を行うことが難しい方やご不安な方はリハビリ通院も良いと思います

ロコモは予防、早期診断、早期治療が重要です

ブログをお読み頂いた皆さまに、少しでも意識していただけたら嬉しいです

ロコモアドバイスドクターですので、具体的な治療、体操、運動法などお気軽にご相談ください。ご本人の状態に合わせたお話ができると思います

 

整形外科 月~木・土9:00~18:00 東京 JR両国駅 0分

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