2017/06/11

腱・靭帯付着部炎・肉離れの治療

加藤 貴志 病院長

日本外科学会専門医。医学博士。内科、外科など多岐にわたる症例経験豊富。統合医療医として、疾病予防、がん予防および治療、アンチエイジングを専門とする。湘南メディカル記念病院病院長 加藤医師のブログです。

 

こんにちは、整形外科 村瀬です

腱・靭帯付着部炎・肉離れなどの治療効果があるPRP療法のご紹介です

<PRP療法>

血小板には細胞成長因子が多数含まれており、傷ついた組織を修復させる作用やコラーゲンを生成する作用があります。この血小板の作用を利用して炎症を急性の状態に戻します。自己血液を遠心分離機にかけることで高濃度にした血漿(PRP)ができます。この血漿だけを抽出し患部に注入することで炎症部位の修復能力を高め根治が期待できる治療法です

ご自身の血液を利用するためアレルギー反応が起こらず、副作用の心配も少ない安心な治療法です

 

<治療の流れ>

エコー(超音波)患部を確認します。該当疾患であれば次回PRP療法の予約となります。

 

<予約日の治療>

1.採血 ご自身の腕から10mlもしくは20ml採血します

 

2.分離 採血した血液を遠心分離機をかけ血液成分を分離させます

 

3.抽出 血小板を多く含んだPRPは上澄みとなるのでそこからPRPを抽出します。

 

4.注射 抽出した血漿(PRP)をエコー画像で確認しながら患部に注射します

 

<PRP療法の主な適応疾患>

上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、腸脛靭帯炎(ランナー膝)、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)、アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎、足底筋膜炎、肉離れなど

先日も日本整形外科スポーツ学会で発表されました。大学病院などで行っている治療です。

当院でも同じ治療を行っております。上記疾患、スポーツ障害でお悩みの方、慢性化してお悩みの方はご相談下さい。

その他、詳しくは整形外科外来まで。

 

整形外科外来

月~木・土 9:00~18:00

JR総武線 両国駅すぐ

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